神谷由美 Yumi Kamiya
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伝記

愛知県の西部に位置する知多半島で米やミカンを栽培する農家に生まれる。
知多半島は自然豊かで温暖な気候であったため、四季を存分に楽しみ感じることができた。
そういった環境で育つ過程で、日本的色彩感覚が芽生える。

中学時代に少女マンガに傾倒し、日々、模写をして過ごす。
当時の少女マンガは、キャラクター造形においてリアルさよりも可愛らしさという観念を
より強調し た作風が主流であり、背景を心理描写のために使うといった手法が用いられていた。
こういった手法は後の創作活動に多大な影響を与え、美意識形成におけるルーツとなっている。

高校時代、水彩画とデッサンを本格的に学ぶ。
この時期に日本画と出逢い、日本画材で作り出す色の美しさに感動を覚える。
東京の武蔵野美術大学に進学し、日本画学科で学ぶ。 日本画材の色彩は最もナチュラルにして
ダイレクトに表現できる道具であると感じ、それ以降、日本画 材を一貫して使用し続ける。
多角的な文化要素を独自の視点で融合させた創作活動を精力的に展開し、定期的に個展や全国の
コン クールに出品している。

近年、掛軸職人の仕立ての質の高さに感銘を受け、新たな試みとして掛軸職人との
コラボレーション作品を制作する。
この試みは掛軸の振興を念頭に置いたものでもある。
更に、現在の日本社会の着物文化への衰退にも憂いを覚え、亡き母の着物等を再使用して
全く新しいタ イプの掛軸制作の着想に至る。
日本画、掛軸、着物といった日本の伝統的な技術や文化。
この三つを女性的なコーディネート力で融合することにより、極めて独自性の高い世界観が生まれる。
日本の伝統的なタペストリーともいえる掛軸は、その素材として使用される着物の模様が、
そこに飾られる絵画作品の心情表現としてさえ機能している。

 
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